ダイエットするには、多少の我慢は不可欠です。ただ、エネルギー量を減らしても、からだに必要なたんぱく質やビタミン、ミネラルは毎日きちんと確保しましょう。
太っている方は、一般に野菜のとり方が少ないようです。野菜が少なければ、その代わりにご飯や肉、魚などを多めにとってしまい、エネルギーがオーバーしがちです。野菜は低エネルギー食品で、しかもカサがあって満腹感も得やすいので減量には最適の食品といえます。
野菜、きのこ、海藻、こんにゃくといった低エネルギーの食品は、ビタミン、ミネラルの供給源になるだけでなく、豊富に含まれている食物繊維が肥満の改善に大いに役立ちます。
味の濃いおかずは、ご飯など主食の食べすぎにつながります。味つけは、なるべく薄く調整しましょう。薄味に慣れると、食品本来の自然な味がわかってきます。
写真は「三色丼」に「はんぺんのすまし汁」、「くるみ酢あえ」と「りんご(2人分)」です。昼食におすすめの献立です。
宗像 伸子(むなかたのぶこ)
ヘルスプランニング・ムナカタ主宰 女子栄養大学専攻科卒・管理栄養士/山王病院、半蔵門病院栄養部に長年勤務/帝国クリニック栄養コンサルタント/東京家政学院短期大学客員教授
平成6年度(財)国民栄養協会の「有本邦太郎賞」受賞
カラー版 『一品料理500選』医歯薬出版/『1200キロカロリーの献立』日本放送出版協会/『からだにおいしい キッチン栄養学』高橋書店/『一生元気! 50歳からの健康ごはん』海竜社など著書多数。
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