冷え症は女性に多くみられ、血行不良によって手足、腰、腹などがほかの部分に比べて冷たくなる症状です。原因として、自律神経の乱れや貧血、低血圧などがあげられます。また間違ったダイエットによる栄養の偏りも原因となりますので、バランスをよく栄養素をとることが大切です。なかでも抗酸化ビタミンであるビタミンEは、血管を詰まらせたりもろくしてしまう脂肪のサビ、過酸化脂質が増えるのを防ぐ働きがあり、全身の血液の流れを改善し、アンチエイジング効果も期待できます。
めかじきとブロッコリーのチーズ焼き
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栄養素(1人分)
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エネルギー200kcal
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たんぱく質15.4g
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脂質13.2g
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塩分0.7g
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ビタミンE4.0mg
めかじきとブロッコリーにはビタミンEが、またブロッコリーにはビタミンCも多く含まれます。ビタミンEの抗酸化作用を高めるのがビタミンCです。南瓜、ピーマン、赤ピーマン、菜の花、ほうれん草などもビタミンCを多く含むので、にんじんやブロッコリーのかわりに使ってもよいでしょう。
材料(2人分)
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めかじき140g(2切れ)
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塩1g(小さじ1/6)
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こしょう少々
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油6g(大さじ1/2)
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ブロッコリー100g
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にんじん30g
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ピザ用チーズ40g
作り方
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めかじきは1切れを3つくらいにそぎ切りにして、塩、こしょうで下味をつけます。
ポイント
めかじきの代わりは鯛、ぶり、さんまなどがオススメです。 - ブロッコリーは固めに茹でて、小房に分けます。
- にんじんは3~4mm程度の厚さで、型で抜くか半月に切り、茹でます。
- フライパンに油を熱し、①を入れて両面焼き色がつくまで焼きます。
- 耐熱皿に②~④を彩りよく盛り、ピザ用チーズをちらします。
- 200℃のオーブン(またはオーブントースター)で、チーズが溶けて表面に焼き色がつくまで焼きます。
鶏肉のソテー アーモンドソース
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栄養素(1人分)
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エネルギー305kcal
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たんぱく質15.3g
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脂質23.1g
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塩分1.0g
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ビタミンE2.8mg
ビタミンEを多く含む食品のなかでもトップクラスのアーモンドは、高エネルギーですが、食物繊維も多く含みます。今回はスライスしたものに焼き色をつけ、ソースに使ってみました。
材料(2人分)
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鶏もも肉160g
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塩1.2g(小さじ1/5)
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こしょう少々
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小麦粉6g(小さじ2)
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油6g(小さじ1と1/2)
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にんにく4g(小1かけ)
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たまねぎ40g
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スライスアーモンド12g(大さじ2)
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生クリーム20g(大さじ1と1/3)
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【付け合わせ】さやいんげん 40g 油 2g(小さじ1/2) 塩 少々 プチトマト 20g
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作り方
- 鶏もも肉は2つに切り、厚みが均等になるように切り開き、塩、こしょうで下味をつけ、小麦粉をまぶします。 ポイント! 鶏肉の代わりに生鮭、生たら、豚肉などもよいでしょう。
- にんにくは細かく、たまねぎはあずき粒大の、みじん切りにします。
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スライスアーモンドは、きつね色になるまでフライパンでからいりし、取り出します。
ポイント
スライスアーモンドは、きつね色になったら、余熱で焦げやすいので器に移します。 - フライパンに油を熱し、①の皮を下にして焼きます。皮がきつね色に焼けたら裏返して火を通し、器に盛ります。
- ④のフライパンに②を入れて炒めます。しんなりしたら③と生クリームを加えて煮ます。
- 【付け合わせ】のさやいんげんは筋をとり、固めにゆでて5cmほどの長さに切り、油で炒めて塩で調味します。プチトマトはヘタを取ってグリルで焼きます。
- ④に⑤のソースをかけ、⑥を添えます。
宗像 伸子(むなかたのぶこ)
ヘルスプランニング・ムナカタ主宰 女子栄養大学専攻科卒・管理栄養士/山王病院、半蔵門病院栄養部に長年勤務/帝国クリニック栄養コンサルタント/東京家政学院短期大学客員教授
平成6年度(財)国民栄養協会の「有本邦太郎賞」受賞
カラー版 『一品料理500選』医歯薬出版/『1200キロカロリーの献立』日本放送出版協会/『からだにおいしい キッチン栄養学』高橋書店/『一生元気! 50歳からの健康ごはん』海竜社など著書多数。
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