皮膚は65%が水分、25%がコラーゲン、10%がその他の成分でできています。コラーゲンは皮膚にうるおいを持たせてみずみずしさを保ち、肌のハリを与えます。また、血管を丈夫にして弾力を与えたり、骨や目の老化を防ぐ作用もあります。鶏手羽肉や牛すじ肉はコラーゲンを多く含んだ食材です。
コラーゲンの効率的なとり方として、煮込んで煮汁ごと飲めるスープがおすすめ。コラーゲンは水に溶ける性質があるからです。さらにこのスープは野菜がたくさん入っているので、一皿で多くの栄養を補給することができる一石二鳥の料理です。
牛すじは、コラーゲンの多い食材です。ゆっくりとやわらかくなるまで煮込んでから、その煮汁でじゃがいもを煮ます。食べるときは、煮汁までしっかり飲むようにするとよいですね。じゃがいもの代わりに豆腐や野菜(キャベツ、白菜、大根、かぶなど)でもよいでしょう。
宗像 伸子(むなかたのぶこ)
ヘルスプランニング・ムナカタ主宰 女子栄養大学専攻科卒・管理栄養士/山王病院、半蔵門病院栄養部に長年勤務/帝国クリニック栄養コンサルタント/東京家政学院短期大学客員教授
平成6年度(財)国民栄養協会の「有本邦太郎賞」受賞
カラー版 『一品料理500選』医歯薬出版/『1200キロカロリーの献立』日本放送出版協会/『からだにおいしい キッチン栄養学』高橋書店/『一生元気! 50歳からの健康ごはん』海竜社など著書多数。
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