11月~3月
ひげ根が少なく、みずみずしくハリがあり、ずっしりと重みのあるものを選びます。葉のついているものは緑色が鮮やかなものを。
葉がついているものは、葉から水分が抜けるため、すぐに切り分けます。また、葉は水分・栄養素が抜けて黄色くなりやすいので、早めに茹でるか炒めて加熱しておきます。大根1本の時は新聞紙に包んで冷暗所で保存、切ったものはラップに包んで冷蔵庫に入れて保存します。
大根は、春の七草の一つで「すずしろ」と呼ばれるアブラナ科の一年草です。葉に近い上部は甘みがあり、大根おろしやサラダなど生食に向きます。下部は辛味が強いため、加熱調理するとよいでしょう。消化酵素であるジアスターゼの働きにより、でんぷんを分解して消化を助けます。ジアスターゼは熱に弱いため、大根おろしやなますにして効果的に摂取しましょう。
大根は100g中18kcalと低エネルギーながら、ビタミンC 12mg、食物繊維1.4gを含みます。葉も栄養が豊富で、ビタミンA、C、カルシウム、食物繊維を含みます。炒め煮やあえ物、漬物などにするとおいしくいただけます。
また、切り干し大根は、天日乾燥によって生の大根よりも栄養価が高まります。戻し汁にも栄養があるため、ぜひ調理の際に活用しましょう。
簡単に出来る中華風味の混ぜご飯です。細く切った大根と桜えびをごま油で炒めることで、香ばしくなります。ハムのかわりにベーコン、豚肉もおすすめです。
例えば...こんな組み合わせはいかが?
大根にいかの旨味を移したコクのあるみそ煮です。青みに大根の葉をあしらいました。
いかのかわりにかき、鶏肉、豚肉などでもおいしくいただけます。
例えば...こんな組み合わせはいかが?
宗像 伸子(むなかたのぶこ)
ヘルスプランニング・ムナカタ主宰 女子栄養大学専攻科卒・管理栄養士/山王病院、半蔵門病院栄養部に長年勤務/帝国クリニック栄養コンサルタント/東京家政学院短期大学客員教授
平成6年度(財)国民栄養協会の「有本邦太郎賞」受賞
カラー版 『一品料理500選』医歯薬出版/『1200キロカロリーの献立』日本放送出版協会/『からだにおいしい キッチン栄養学』高橋書店/『一生元気! 50歳からの健康ごはん』海竜社など著書多数。
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