胃の不調の原因はさまざまですが、症状としては、胃のもたれや胸やけ、胃痛、吐き気などがあります。栄養バランスがとれるように、できれば1日3食、規則正しくとるようにしたいものですが、症状のあるときには無理をしないで、食べたいと思ったときに少しずつとるようにしましょう。胃腸に刺激を与えないよう、温かくて消化の良いものを選んでください。魚は白身魚、鶏肉は皮を除いたもの、牛や豚は脂身の少ない柔らかい部位をとるようにします。調理法は煮る、蒸すがおすすめです。魚を生でいただく場合は、鮮度のよい白身や赤身の刺身などが無難です。
茶碗蒸しに主食のうどんを入れた、身体が温まる、寒い季節にぴったりなレシピです。卵や魚を使った、胃にやさしい主菜兼用の料理です。これにほうれん草の葉先を柔らかく茹でたあえものを添えると、バランスのよい献立になります。たらのかわりに、皮を除いた鶏の胸肉やささみでもOKです。
ひき肉に豆腐を加えた、消化のよい肉団子。鶏ひき肉は、皮を除いた胸肉か、ささみを使いましょう。野菜は消化しやすいものをとりあわせて、煮込みます。かぶやブロッコリーのかわりに、大根、カリフラワー、じゃがいもなどもOKです。
宗像 伸子(むなかたのぶこ)
ヘルスプランニング・ムナカタ主宰 女子栄養大学専攻科卒・管理栄養士/山王病院、半蔵門病院栄養部に長年勤務/帝国クリニック栄養コンサルタント/東京家政学院短期大学客員教授
平成6年度(財)国民栄養協会の「有本邦太郎賞」受賞
カラー版 『一品料理500選』医歯薬出版/『1200キロカロリーの献立』日本放送出版協会/『からだにおいしい キッチン栄養学』高橋書店/『一生元気! 50歳からの健康ごはん』海竜社など著書多数。
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