お酒を飲む機会が多い季節。胃や腸で吸収されたアルコールは、肝臓に送られてアセトアルデヒドという物質に分解され、最終的には二酸化炭素と水になって排泄されます。しかし、飲むペースや量が肝臓の処理能力を超えると、血中のアセトアルデヒド濃度が上昇し、翌日になっても頭痛や吐き気、食欲不振などに悩まされます。そうならないように、自分の適量を覚えておくことはもちろん、飲む前に少量の食べ物をおなかに入れておく、食べながら飲む、水を多めに飲むなどの対策をとりましょう。それでも不快な症状があらわれたら…今回は、簡単にできる二日酔い対策のレシピをご紹介します。
食欲がない時には、梅干しの風味や酸味がおすすめです。二日酔いの症状が軽い時には、雑炊などにして汁を多めにすると水分補給にも役立ちます。
血液中に残っているアセトアルデヒドを早く体外に出すためには、水分を多くとることが大切です。くだものに含まれる果糖は、アルコールの分解を速める働きをします。いちごの他に、みかん、りんご、バナナ、キウイなどを使ってもよいでしょう。
宗像 伸子(むなかたのぶこ)
ヘルスプランニング・ムナカタ主宰 女子栄養大学専攻科卒・管理栄養士/山王病院、半蔵門病院栄養部に長年勤務/帝国クリニック栄養コンサルタント/東京家政学院短期大学客員教授
平成6年度(財)国民栄養協会の「有本邦太郎賞」受賞
カラー版 『一品料理500選』医歯薬出版/『1200キロカロリーの献立』日本放送出版協会/『からだにおいしい キッチン栄養学』高橋書店/『一生元気! 50歳からの健康ごはん』海竜社など著書多数。
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