この時季は、どうしてもさっぱりと口当たりのよいそうめんや日本そば、冷やしラーメンなどで済ませてしまいがちです。しかし、このような食事を続けていると体に必要な栄養素が不足し、夏バテをエスカレートさせてしまうこともあります。 体力をつけるためには、良質のたんぱく質源(肉、魚、豆・豆製品、卵など)、ビタミンやミネラル(野菜、いも、果物、海草など)を、毎日とるように心がけましょう。そのためには朝食をおろそかにしないことも大切です!
豚肉はビタミンB1がとても豊富な食材です。ビタミンB1は糖質の代謝に必要な栄養素で、不足すると疲れやすくなったり、ストレスがたまりやすくなったりします。麺類などを多く食べる場合は、特にしっかりとりたい栄養素です。ソースにはカレー粉を加え、暑いときでも食欲をそそるような工夫をしています。
うなぎは土用の丑の日に、夏バテ防止や体力回復のために食べられてきました。良質のたんぱく質やビタミンA・B群、さらにミネラルを多く含むうなぎは、疲労回復にはうってつけの食品です。卵を加えると栄養価がさらにアップします。
宗像 伸子(むなかたのぶこ)
ヘルスプランニング・ムナカタ主宰 女子栄養大学専攻科卒・管理栄養士/山王病院、半蔵門病院栄養部に長年勤務/帝国クリニック栄養コンサルタント/東京家政学院短期大学客員教授
平成6年度(財)国民栄養協会の「有本邦太郎賞」受賞
カラー版 『一品料理500選』医歯薬出版/『1200キロカロリーの献立』日本放送出版協会/『からだにおいしい キッチン栄養学』高橋書店/『一生元気! 50歳からの健康ごはん』海竜社など著書多数。
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