ビタミンCは、強い抗酸化作用をもつ水溶性ビタミンです。体内ではコラーゲン合成や活性酸素を除去する抗酸化物質として働いています。人間は、呼吸をすることで酸素を体内に取り入れていますが、その一部は体内で悪さをする活性酸素となり、老化を加速させたり、動脈硬化などの生活習慣病の原因になることもあります。
体内の活性酸素を除去するためにも、強い抗酸化作用をもつビタミンCを多く含む野菜や果物をしっかりとりましょう。
野菜の中でもゴーヤにはビタミンCが多く含まれています。さらに、ゴーヤのビタミンCは加熱しても壊れにくいので積極的にとりたい食品です。独特の苦みはモモルデシンという成分で、胃液の分泌を促して食欲を増進させる、肝機能を高める、血糖値をコントロールするなどの効果が期待できます。豚肉には良質のたんぱく質やビタミンB1が豊富。栄養豊かな一品料理です。
ゴーヤはピーマンや小松菜、青梗菜、キャベツなどに代えても。 豚肉は鶏肉、牛肉のほかに、鮭缶やあさりやえび、いかなどにするとうまみがプラスされます。カレー粉の代わりに豆板醤やXO醤などで炒めるなど、味付けにアレンジするのもよいでしょう。
主菜と副菜を組み合わせた料理です。さわらのたんぱく質と野菜のビタミン、ミネラル、食物繊維が一緒にとれて、栄養価が高い一品です。さわらと一緒に蒸すと、野菜に魚のうま味が移っておいしく食べることができます。ボリュームがあり、満足感を得られて、かつ低カロリーなので、ダイエットをしている人にも好ましいメニューです。
さわらは、たい、生鮭、ひらめ、サバ、ぶりなどに代えてもOK。 野菜は白菜、玉ねぎ、人参、もやし、かぶ、大根、さやえんどうなどに代えてもよいでしょう。 粒マスタードの代わりに和がらしで溶いてもおいしいつけだれになります。
宗像 伸子(むなかたのぶこ)
ヘルスプランニング・ムナカタ主宰 女子栄養大学専攻科卒・管理栄養士/山王病院、半蔵門病院栄養部に長年勤務/帝国クリニック栄養コンサルタント/東京家政学院短期大学客員教授
平成6年度(財)国民栄養協会の「有本邦太郎賞」受賞
カラー版 『一品料理500選』医歯薬出版/『1200キロカロリーの献立』日本放送出版協会/『からだにおいしい キッチン栄養学』高橋書店/『一生元気! 50歳からの健康ごはん』海竜社など著書多数。
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