骨の主成分は、コラーゲン繊維とカルシウム。コラーゲン繊維のもとになるたんぱく質やカルシウムを食事からとる量が減れば、当然、骨は弱くなって、折れたり潰れたりします。また、年齢とともに体内のカルシウム代謝をコントロールしているホルモンバランスが悪くなると、骨は急速に強度を失ってしまいます。
強い骨を作るためには、毎日の食事の中でたんぱく質やカルシウムをしっかりとることが大切!
レシピを参考に、食事からおいしくカルシウムをとりましょう。
桜えびやひじきは、カルシウムたっぷりの食材です。今回は、生の桜えびを使いましたが、手に入らないときは干したものを使いましょう。ひじきには、カルシウムのほかに鉄分などのミネラルや食物繊維が豊富に含まれています。
お好み焼きの中に入れる食材として、たんぱく質源のじゃこや鶏肉、鮭缶、油揚げ、ほたて貝を。ビタミン・ミネラルを多く含む小松菜、人参、もやし、玉ねぎ、長ねぎなどを組み合わせることによって、一皿でも栄養バランスのよい料理になります。
チーズと牛乳を使った、お年寄りにも食べやすい洋風料理です。牛乳・乳製品は、カルシウムの吸収率がよいので、牛乳をそのまま飲めない人にはおすすめの料理です。これらは、じゃがいもと相性がよく、年齢を問わずにおいしく食べることができます。
鮭水煮缶を生の鮭やさわら、たい、ひらめ、いさき、あじなどに代えてもよいでしょう。また、野菜はかぼちゃ、小松菜、にんじん、かぶ、なす、アスパラガス、椎茸などいろいろとアレンジすることができます。カルシウムの多い野菜は、小松菜、青梗菜、菜の花がありますので、季節によって旬のものを入れましょう。
宗像 伸子(むなかたのぶこ)
ヘルスプランニング・ムナカタ主宰 女子栄養大学専攻科卒・管理栄養士/山王病院、半蔵門病院栄養部に長年勤務/帝国クリニック栄養コンサルタント/東京家政学院短期大学客員教授
平成6年度(財)国民栄養協会の「有本邦太郎賞」受賞
カラー版 『一品料理500選』医歯薬出版/『1200キロカロリーの献立』日本放送出版協会/『からだにおいしい キッチン栄養学』高橋書店/『一生元気! 50歳からの健康ごはん』海竜社など著書多数。
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