猛暑の時期はとかく食事が偏りやすくなります。さっぱりとした口当たりのよいもの(冷やしそうめんや冷やし中華など)ばかりとっていると、夏バテしやすくなります。今回は栄養豊富なうなぎを食べやすく調理した料理を主菜にして、夏野菜の中でもビタミンやミネラルを豊富に含むゴーヤとモロヘイヤを活用しました。この時期、大いに利用したい野菜です。
栄養価(1食分)
- エネルギー610kcal
- たんぱく質27.8g
- 脂質20.1g
- カルシウム283mg
- 食物繊維8.6g
うなぎのしょうが酢かけ
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栄養素(1人分)
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エネルギー201kcal
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カルシウム124mg
脂っこいうなぎをみょうが、しその葉、しょうがなどの香味野菜を使って食べやすくしました。今回はごはんのおかずにしていますが、冷やしそうめんや冷麦などのおかずとしても好ましいものです。
材料(2人分)
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うなぎのかば焼き120g
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きゅうり80g
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うずらの卵20g(2個)
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みょうが20g
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しその葉3~4枚
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しょうが1/2かけ
- 【A】
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酢15g(大さじ1)
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塩1g(小さじ1/6)
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だし15g(大さじ1)
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炒りごま2g(小さじ2/3)
作り方
- うなぎはグリルで焼き、1cm幅に切ります。
- きゅうりは長さ4cmの短冊切りにし、塩を少しふってしんなりさせてから、水気をきります。
- うずらの卵は、水に入れて火にかけ、煮立ったら弱火で5分茹でます。その後、水にとり、殻をむいて半分に切ります。
- みょうがは半分に切ってから斜め薄切り、しその葉はせん切りにします。
- せん切りにしたしょうがに、【A】を合わせて①~④をあえて器に盛り、炒りごまをかけます。
なすとゴーヤの炒め煮
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栄養素(1人分)
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エネルギー85kcal
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カルシウム30mg
なす、ゴーヤ、ピーマン、枝豆を使った彩り豊かな副菜。ゴーヤの苦みが気になる人は、炒める前に軽く塩もみするか、さっと茹でるとよいでしょう。また、ゴーヤは鮮度が落ちると苦みが強くなるので注意しましょう。
材料(2人分)
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なす120g(2本)
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ゴーヤ60g
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赤ピーマン20g
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枝豆40g(さや付き70g)
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油6g(小さじ1と1/2)
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【A】だし しょうゆ みりん 70g(1/3カップ) 8g(小さじ1と1/3) 6g(小さじ1)
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作り方
- なすは縦半分に切ってから、斜めに1cm幅に切ります。
- ゴーヤは縦半分に切り、ワタと種を取り除いてから、薄切りにします。
- 赤ピーマンは薄切りにします。
- 枝豆は熱湯で茹で、ざるにあげ、さやから豆を出します。
- 鍋に油を熱し、なすを炒めてから、②、③を加えて炒めます。しんなりしてきたら、④、【A】を入れ、汁気がなくなるまで煮ます。
モロヘイヤのあえもの
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栄養素(1人分)
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エネルギー25kcal
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カルシウム109mg
カロテンやビタミンC、カルシウム、食物繊維を豊富に含むモロヘイヤは、その栄養価の高さから「野菜の王様」とも呼ばれています。細かく刻んでスープや酢の物などにすると、1回の摂取量を増やすことができます。
材料(2人分)
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モロヘイヤ80g
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トマト60g
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長ねぎ10g
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しょうゆ6g(小さじ1)
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だし10g(小さじ2)
作り方
- モロヘイヤは葉を摘み、熱湯で茹でて水に取ります。その後、水気を絞り、食べやすい長さに切ります。
- トマトは皮を湯むきして種を取り、角切りにします。
- 長ねぎはみじん切りにし、しょうゆ、だしと合わせます。
- ①、②を③で和え、器に盛ります。
ごはん
1食分:エネルギー 252kcal
材料(1人分)
ごはん 150g
かぼちゃのみそ汁
1食分:エネルギー 38kcal
材料(2人分)
かぼちゃ 40g
あさつき 10g
だし 300g
みそ 16g(大さじ1弱)
宗像 伸子(むなかたのぶこ)
ヘルスプランニング・ムナカタ主宰 女子栄養大学専攻科卒・管理栄養士/山王病院、半蔵門病院栄養部に長年勤務/帝国クリニック栄養コンサルタント/東京家政学院短期大学客員教授
平成6年度(財)国民栄養協会の「有本邦太郎賞」受賞
カラー版 『一品料理500選』医歯薬出版/『1200キロカロリーの献立』日本放送出版協会/『からだにおいしい キッチン栄養学』高橋書店/『一生元気! 50歳からの健康ごはん』海竜社など著書多数。
宗像先生のホームページはこちらから。