洋風のメニューは、エネルギーが高くなると思われる方が多いようですが、スープを高エネルギーになりがちなポタージュにしても、メニューの組み合わせを工夫すれば、主菜、副菜、フルーツをつけて600kcal台に収まります。主菜の豚肉は、脂身の少ないヒレ肉を使います。また、サラダはドレッシングを少量にしてマスタードで味にメリハリをつけます。
栄養価(1食分)
- エネルギー613kcal
- たんぱく質 26.5g
- 脂質 16.5g
- カルシウム 337mg
- 食物繊維 6.4g
そら豆のポタージュ
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栄養素(1人分)
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エネルギー108kcal
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カルシウム67mg
6月頃に旬を迎えるそら豆を裏ごしし、カルシウムの多い牛乳でうすめた上品で風味豊かなスープです。そら豆はたんぱく質やビタミンB1を多く含みます。また、そら豆はつまみとしてよく使われますが、皮をつけたまま食べることで食物繊維をたっぷりとれます。
材料(2人分)
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そら豆60g(正味)
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玉ねぎ40g
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バター6g(小さじ1と1/2)
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小麦粉6g(小さじ2)
- 【A】
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コンソメ1g
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水200g(1カップ)
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牛乳100g(1/2カップ)
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塩1g(小さじ1/6)
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パセリ少々
作り方
- そら豆は軟らかく茹で、薄皮を除き、裏ごします(皮はとっておく)。
- 玉ねぎは薄切りにします。
- 鍋にバターを熱し、玉ねぎが色づかないように炒め、しんなりしたら小麦粉を入れて炒め、【A】のスープと牛乳を加え、よく混ぜます。煮立ってきたらアクを取り、そら豆の皮を加えてから火を弱めて20分煮ます。その後、裏ごし器でこします。
- ③のスープに①で裏ごししたそら豆、塩を入れてなめらかに混ぜます。
- 器に注ぎ、パセリのみじん切りを散らします。
豚肉のグリル ごま野菜ソースかけ
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栄養素(1人分)
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エネルギー174kcal
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カルシウム132mg
ヒレ肉は焼きすぎると硬くなるので注意しましょう。野菜ソースの中にカルシウムの多いごまを加えることで、こくのあるソースになります。ヒレ肉の代わりに、もも肉を使ってもOK。葉野菜の中でもカルシウムの多い小松菜を添えました。トマトソースがない場合はトマトピューレを使ってもおいしく作れます。
材料(2人分)
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豚ヒレ肉120g
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塩1g(小さじ1/6)
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こしょう少々
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トマトソース40g
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すりごま6g(大さじ2/3)
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玉ねぎ20g
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にんじん10g
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油2g(小さじ1/2)
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小松菜100g
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油4g(小さじ1)
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塩0.6g
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じゃがいも100g
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塩0.6g
作り方
- 玉ねぎ、にんじんはみじん切りにします。
- 鍋に油を温め、①を炒め、野菜がしんなりしてきたら、トマトソースを加えて煮ます。次に、すりごまを加えます。
- 豚ヒレ肉は6枚に切り、塩、こしょうをふり、グリルで両面を焼いて火を通します。
- 小松菜は熱湯で硬めに茹でて水気を絞り、4cmの長さに切ります。それを油で炒め、塩で調味します。
- じゃがいもは皮をむき、軟らかく茹でます。茹で汁を捨てたら、火にかけて水分を飛ばし、鍋をゆすって粉をふかせ、塩をふります。
- 器に③を盛り、②をかけ、④、⑤を添えます。
アスパラガスとチーズのサラダ
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栄養素(1人分)
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エネルギー81kcal
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カルシウム80mg
彩りのよいサラダです。カルシウムを多く含むチーズは、コクを出してくれます。また、少量のドレッシングでも粒入りマスタードを加えることで、味に満足感のあるサラダになります。アスパラガスは茹でたらすぐに冷ますことで、香りが逃げず、おいしく食べられます。
材料(2人分)
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アスパラガス100g
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プチトマト60g
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プロセスチーズ20g
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フレンチドレッシング10g(小さじ2)
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粒入りマスタード6g(小さじ1)
作り方
- アスパラガスは、根の硬いところは除き、熱湯で茹でて冷まし、5cmの長さに切ります。
- プチトマトは、熱湯にさっと通して皮をむきます。
- プロセスチーズは食べやすい大きさに切ります。
- ①~③を盛り合わせ、フレンチドレッシングと粒入りマスタードを混ぜてかけます。
パン
1食分:エネルギー 216kcal
材料(1人分)
ロールパン 60g(2個)
あんずジャム 10g(小さじ1と1/2)
メロン
1食分:エネルギー 34kcal
材料(1人分)
メロン 80g
宗像 伸子(むなかたのぶこ)
ヘルスプランニング・ムナカタ主宰 女子栄養大学専攻科卒・管理栄養士/山王病院、半蔵門病院栄養部に長年勤務/帝国クリニック栄養コンサルタント/東京家政学院短期大学客員教授
平成6年度(財)国民栄養協会の「有本邦太郎賞」受賞
カラー版 『一品料理500選』医歯薬出版/『1200キロカロリーの献立』日本放送出版協会/『からだにおいしい キッチン栄養学』高橋書店/『一生元気! 50歳からの健康ごはん』海竜社など著書多数。
宗像先生のホームページはこちらから。