INTERVIEW 社員インタビュー 記事
研究
国際的なガイドラインから業界の自主規制まで。すべての基準で「安全」を評価
現在は安全性研究部門に所属し、医療用医薬品・OTC医薬品・化粧品・食品まで、全薬グループが取り扱うすべての製品の「安全性評価」を担当しています。医療用医薬品・OTC医薬品はグローバルで定められた国際的なガイドラインにしたがって、科学的な試験で安全性を確かめます。一方、化粧品は医薬品とは異なり、業界や企業が独自で定める安全基準があります。それに従い、さらに全薬グループとして定めるより高い水準での安全評価をしています。
特に化粧品に関しては、近年「動物実験を廃止するべきだ」という考えがグローバルスタンダードになっています。当社もその考えに同意し、動物を使わない手法での安全評価を実施しています。このように、製品カテゴリーも評価の考え方も異なるものを、一つの部署で幅広く担っています。
患者さんを長く支える「安全な薬」を開発したかった
前職で病院薬剤師として、入院患者さんの病棟薬剤管理や調剤業務に携わっていました。お薬の投与は、効用と副作用のバランスを見ながら判断します。患者さんの状況によっては、よく効くお薬でも悪い影響が大きく出てしまうため、そのような場合は、別の策を考えなければなりません。もっと安全な薬であれば、もっと長く投与できる……安全性は薬の効用そのものだと考えて、「医薬品の安全性を研究する仕事がしたい」と思うようになっていきました。
そこで製薬メーカーを中心に転職先を探し、その中で全薬工業を知りました。医療用医薬品だけでなく、OTC医薬品、化粧品、食品までさまざまな製品を手掛けていることを知り、とても魅力的に感じました。「長いキャリアを考えるうえで、これだけ幅広く安全性評価に関われる会社はそうない」と確信したことが、全薬グループへの入社を決めた一番の理由です。
研究と臨床を経て企業の研究者へ。両方の経験を活かせていると感じます
大学時代は薬学部に所属し、衛生薬学・環境科学の研究室で環境汚染物質の毒性研究をしていました。水俣病の原因物質として知られる「メチル水銀」の毒性を科学的に解明するものです。
その後、臨床の経験を積み、現場だからこそのリアルな課題を見るにつれて「製薬企業で研究に関わりたい」と考えるようになりました。社会貢献的な基礎研究から、実臨床での患者対応を経て、メーカー研究に至ったことになります。働く場所は大きく変わりましたが、一貫して「安全」には強い思いがあります。研究室での経験と臨床現場での経験、どちらもあるからこその現在だと思います。
利害の異なる相手とコミュニケーションを取りながら、薬の安全を担保していく
医薬品の開発には、10年単位の時間がかかることもあります。その中でガイドラインやレギュレーションに沿って、細かい目標を積み重ねながら、日々の研究を進めていくのは大変ではありますが、その分楽しくもあります。
また、安全性研究部門は、他部署との連携がとても多い部署です。薬理を専門とする方や、医薬品とは全く異なる専門分野の方のチームとも協業していくことになります。自分の専門性を大切にしながらも、他分野の意見を尊重してコミュニケーションを取り、1つの目標に向かっていく。その中で安全性の観点から貢献することが、この仕事の醍醐味だと感じています。しかし正直なところ、研究のバックグラウンドが異なる方とのコミュニケーションには苦慮することもあります。「どうすれば確実に伝わるか」を日々考えながら試行錯誤しています。それでも、その壁を乗り越えて共通の目標を達成したときの充実感は格別です。
どんな企業で、どんな仕事をしたいのかを深く考えてほしい
就職活動では、「どんな企業なのか」と同じくらい「どんな職種なのか」を深めることが大切だと感じています。同じ会社でも、職種によって求められる役割や専門性はまったく異なります。自分のこれまでの経験や強みを整理したうえで、「なぜその仕事に携わりたいのか」を自分の言葉で語れるようになることが大切だと思います。焦らず、自分の軸を大切に、納得のいく選択をしてください。
Q1. 思い入れの強い製品はありますか?
敏感肌用スキンケアシリーズの「アルージェ」です。低刺激にこだわった処方設計が特徴で、安全性と機能性を両立させています。安全性評価に携わる者として「やさしさを科学で支えている」と感じる製品です。
Q2. 大学時代の研究と前職、現在のお仕事にはどんな違いがありますか?
企業での研究は「会社の利益につながる」必要があります。大学では社会貢献を、臨床では目の前の患者さんの状態を重視していた中で、民間企業として社会貢献と営利の追求を両立させる視点は新鮮でした。
出勤、着替え、メール・タスクチェック
実験A
昼食
実験Bのデータ解析
実験Cの試験計画書作成
室内ミーティング、各担当プロジェクトの進捗確認
実験データのまとめおよび実験ノート作成
後片付け、着替え、退勤