研究
イノベーションをキーワードに
最先端の創薬研究を
リードします。
全薬工業株式会社
 創薬研究部
2020年入社 理学研究科修了
K.A.

部門について

研究開発センターでは、医療用医薬品、OTC医薬品、医薬部外品、化粧品、健康食品に関する研究関連業務を担っています。医療用医薬品の研究では、主に低分子医薬品の創薬研究を行っており、合成研究チーム、薬理研究チーム、代謝研究チーム、安全性研究チームがそれぞれの専門領域の知識を活かして密接に連携し研究を推進しています。OTC医薬品や健康食品などのヘルスケア製品の研究では、開発段階にある製品やそれらに含まれる素材の薬理作用を調べる基礎研究チーム、製品の安全性を評価する安全性研究チーム、有効成分の安定性や品質を評価する分析研究チーム、製剤化と工場生産規模へのスケールアップ検討を行う製剤研究チームが連携することで、「効きめ」を体感できる製品の開発に取り組んでいます。

担当業務

私は医療用医薬品の薬理研究チームで、低分子医薬品に関する研究を担当しています。対象疾患や標的分子といった開発コンセプトに応じて合成研究チームが創り出した化合物を対象に、目的とする効果があるかどうかを調べるスクリーニングを行い、研究を進める化合物を絞り込んでいくのが業務の一つです。スクリーニングの結果は合成研究チームにフィードバックすることで、化合物の改良に活かされていきます。また、スクリーニング以外では、培養細胞などを用いて化合物の作用機序の探索を行ったり、薬効試験のツールとして目的に合った特性を持つ細胞を作製したりと、薬としての有効性を裏付けるための研究にも取り組んでいます。日頃から合成研究チームや代謝研究チーム、安全性研究チームと研究データに関するディスカッションや情報共有を行い、見出した薬のタネを患者さんにとってより良い医薬品として世の中に送り出すことを目指しています。

やりがい・将来のビジョン

新たに創出された化合物の効果を調べ、医薬品としての可能性を探っていくプロセスにやりがいを感じています。期待通りの作用を持つ化合物ばかりではなく、壁にぶつかることも多くありますが、その分、実験や他部署とのディスカッションを重ねることでプロジェクトが前進する手ごたえが得られたときの喜びは大きいです。医療用医薬品の研究はコストも大きく、全ての可能性を試せるわけではありません。更には患者さんに求められるものであるかどうかを考えながら研究を進めていかなければ、良い薬とは言えないと思っています。だからこそ、知識の幅を広げながら、常に自分の中の情報をアップデートしていくことが必要だと考えています。様々な分野にアンテナを立てながら、アンメットメディカルニーズを満たす医薬品を生み出せるように挑戦していきたいと思います。

全薬グループの魅力

全薬グループは医療用医薬品だけでなく、OTC医薬品や化粧品、医薬部外品、健康食品まで網羅しているため、様々な製品を通して人々の健康に貢献できることが大きな魅力です。仕事については、社員同士でフォローし合う風土が根付いており、優しく気さくな人が多いところも魅力の一つです。社員同士のコミュニケーションが取りやすく、悩み事や困り事も相談しやすいと感じています。また、在宅勤務や時差出勤が可能ですので、子育てや介護などのライフイベントに合わせた柔軟な働き方ができる環境です。

ある日の業務スケジュール

8:00
出社 メールチェック、実験の準備
9:00
部内ミーティング
10:00
実験
11:00
実験
12:00
ランチ
13:00
実験
14:00
実験
15:00
実験データの解析、整理
16:00
上司や先輩とディスカッション、翌日の実験準備
17:00
退社

学生のみなさんへ

就職活動をする中で、これまで学んできたことや自分が持っている能力は企業で活かせるのだろうか、通用するのだろうかと不安に思うこともあるかと思います。私は理学研究科出身で、さらに基礎研究を行っている研究室に所属していたため、就職活動中も、製薬に関する知識量や経験の面で薬学を学んだ人に敵わないのではないか、自分は力不足なのではないかという気持ちが心の片隅にありました。しかし、自分にしかない視点、経験、知識があることは、研究職にとって新しい発想やアプローチを生み出す強みになります。ぜひ、私たちと一緒に多くの方の健康に寄与できる製品を創っていきましょう。

OTHER ZENYAKU PERSON

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