薬草の花

トウガラシ

12月(師走)

育毛剤や健胃消化薬にもなる

ナス科の一年草。「鷹の爪」、「八つ房」など日本にもさまざまな和名の品種があります。
原産地は中央アメリカです。コロンブスが大陸の発見後、お土産の1つとしてスペインに持ち帰り、これが世界に広まり、後に東洋にも伝えられたとされています。

日本には秀吉のころ、朝鮮半島から渡来したという記録や、ポルトガルの宣教師が持ち込んだという説があります。

食用としても生薬としても、秋に取れる成熟した果実を用います。生薬には、刻んだ実から有効成分をアルコールに浸出させた、チンキ(液剤)が使われます。
神経痛などで痛む部分に塗ったり、育毛・養毛剤に使われるほか、健胃消化薬として水で薄めて服用します。

トウガラシ
トップへ