薬草の花

シオン

10月(神無月)

平安時代にも薬用として栽培

中国、朝鮮半島、シベリアなどが原産の多年草。キク科。草たけは約2mにもなります。花期は長く、茎の先端部に咲く淡紫色の花を秋いっぱい楽しめます。

生薬としては、根茎と根を乾燥したものを紫宛といい、漢方では鎮咳、去痰、鎮静薬として用いられます。
日本でも平安時代には、薬用で栽培されていた記録があり、古い時代に薬草として渡来してきたようです。

また、鑑賞用としても親しまれ、九州や中国地方の山野には、野性化したものがみられます。

シオン
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