テキスト:CROSS TALK01 新入社員 座談会

様々な部門が連携し、
お客様に「効きめ」を届ける全薬グループ。
各部門を代表する若手社員3名が、
会社の魅力、仕事のやりがい、
将来のビジョンを語ります。

  • 信頼性保証

    全薬工業株式会社
    信頼性保証
    2022年入社
    生命理工学院修了

    K.U.

    画像:K.U.のバストアップ写真
  • 製剤研究

    全薬工業株式会社
    製剤研究
    2022年入社
    化学システム工学専攻修了

    H.I.

    画像:H.I.のバストアップ写真
  • OTC-MR

    全薬販売株式会社
    OTC-MR
    2022年入社
    経済学部卒業

    S.A.

    画像:S.A.のバストアップ写真
テキスト:TALK01

全薬グループの魅力と志望理由

H.I.
私は、大学生のとき母が病気で入退院を繰り返したのをきっかけに、健康へのアプローチで人々を支えたいと考えるようになりました。
S.A.
私は水泳に打ち込む中で膝を痛め、半年ほど思うように身体が動かせなかった経験があります。そのとき感じたストレスから、患者さんの気持ちを前向きにする仕事がしたいと考えたのがきっかけです。
K.U.
私は小学生のときに弟を病気で亡くした経験があります。蓄積した治療のダメージが原因だったため、薬の副作用の問題に取り組みたいと思い、製薬業界を志望しました。
H.I.
医療業界の中でも全薬グループを選んだのは、事業領域の幅広さです。医薬品だけでなく、医薬部外品や化粧品、健康食品などがありますよね。私自身が肌の調子が悪く辛かった時期には、全薬グループの『アピットジェル』や『アルージェ』に支えられたこともあって、この会社を選びました。
S.A.
それで言うと、私は営業の面白さです。全薬グループの営業は直販体制なので、自分の営業アイデアを提案し、店頭においてダイレクトに実践できるので、自分らしさが活かせ、存在意義をより強く感じることができます。
画像:H.I.さん、ソファに座りお話している様子
K.U.
私は製品ですね。全薬グループの代表的な医薬品として『モノクローナル抗体製剤』があります。元々は抗がん剤として開発されましたが、近年は様々な自己免疫疾患にも次々と適応拡大していて、一つの薬で幅広い疾患の患者さんを治療できる点に魅力を感じました。信頼性保証部に配属された現在も、入社前に感じていた魅力は少しも変わりません。
H.I.
そうなんですね!ちなみに、入社後に意識が変わったことはありますか?入社前と後でギャップを感じたこととか。私はまったくありませんでした。面接や内定者イベントで接した方たちが優しかったのですが、いま仕事をするうえでも上司や先輩が気にかけくださり、「なんでも聞いていいよ」と温かく接してくださいます。研究テーマを進めるうえでは、別部門の方からもアドバイスや指導をいただくくらい。
K.U.
親身にアドバイスをくれる社風は、私も感じています。いま所属している安全管理課は、研究など他部門での経験があるベテラン社員も多いのですが、特に直属の上司とは親子ほど年が離れていることもあって息子のように可愛がってもらっています。
S.A.
私は、2人とは違ってギャップを感じました。想像していたよりも「営業」の難易度が高く、もっと勉強しなければと痛感しています。たとえば今年、たくさんの新製品が出ましたが、ドラッグストアの棚には限りがあり、売り場を獲得するためには戦略が必要です。取引先企業にとってはOTC-MRの私が全薬グループを代表する存在ですし、若手だからと甘えるわけにはいきません。
K.U.
営業職ならではのギャップですね。
S.A.
それがやりがいでもあるんですけどね。逆に、良い意味でギャップを感じたこともあります。入社前は売上重視でドライな雰囲気を想像していましたが、まったく逆でした。H.I.さんの話と同じく、実務では関わりのない方までアドバイスをくれる温かな環境です。
K.U.
良い意味でのギャップでいえば、育休制度などが充実していると感じました。上司や先輩は男性も育児休暇を取得したり、短時間勤務制度を利用したり、仕事と家庭の両立ができる会社なので、自分のときも安心だと感じています。
S.A.
子育て中の社員も多く、周囲の理解やサポートがありますよね。
H.I.
そうですね。それと職場全体に、オンとオフのメリハリがあります。休憩時間にはしっかり休み。残業がない日は、定時に退社し、自己研鑽やリフレッシュに充てていますよ。これからは私たちも働きやすい職場環境や雰囲気を作っていきたいですね。
画像:S.A.さん、スーツ姿でソファに座る、笑顔の様子。
テキスト:TALK02

仕事のやりがい

K.U.
信頼性保証部安全管理課の役目は、自社医薬品のリスクを最小化してベネフィットを最大化すること。患者さんの安心、安全のために必要不可欠な役割を担っている点にやりがいを感じています。日頃から海外の文献などにも目を通し、自社医薬品の副作用に関する情報などを集めますが、その中でも新しく学ぶことが多く、医学や薬学の知識が増えることも魅力の一つです。
H.I.
海外の文献にも目を通すんですね。
K.U.
そうですね。英語の文献が中心ですが、中国語やフランス語、ドイツ語の文献にあたることもあります。少しだけ中国語の文章が読めるようになったのは、嬉しい成長です。
H.I.
それは、すごい!私は、「自ら開発に携わった製品が生活者の悩みや不安を解消し、人々の心身の健康の支えになること」を目標に掲げることでモチベーションを高めています。人々のニーズをくみ取ることが非常に重要なので、業界紙やSNSで世の中のトレンドを調べたり、友人や知人に健康や美容に関する悩みや不安を聞いたりすることで、多方面にアンテナを張っています。
画像:K.U.さん、笑顔でソファに座っている。
S.A.
営業職は、自社製品をどうやって盛り上げていくか考えなければいけません。面白いのは、明確なマニュアルがないこと。大きな方針は会社が決めますが、どのように担当企業に合わせるかは各営業社員に委ねられています。担当している企業や店舗に合わせ、自分なりのアイデアを加え、具体的な施策として反映することで売り上げにつなげる。どのような言葉を使えば、このお店に来られるお客様に届くのだろうなど、H.I.さんと同じく業界紙やSNSなども参考にしながらアプローチ方法を考えています。
K.U.
営業職は、結果が数字で可視化されるからプレッシャーがありますよね。
S.A.
そうなんです。しかも、必ずしも成功するとは限りません。ただ、そこで終えたら失敗ですが、次に活かせば成功につながります。
製品は自然と売れるわけではありません。失敗も含めたナレッジ(付加価値の高い知識)を蓄えること。
仲間と共有しながら、確かな戦略・戦術として愚直に実践することで成功を手にする。その試行錯誤が数字として可視化されることはプレッシャーではあるけれど、自分の努力や存在する意義がわかりやすく、背中を押されます。一番のやりがいですね。
H.I.
仕事を任せてもらえる分、責任を感じることも多いですよね。製剤研究では、様々な部署門の「アイデア」を「カタチ」に変える非常に重要な役割を担っているので、責任感をとても強く感じています。プレッシャーはありますが、周囲からのサポートもありますので、安心して業務に取り組むことができます。
たとえば、自分が主担当のテーマでも、実験へのアプローチがわからなければ、先輩が教えてくださります。リニューアル品を担当したとき、先行品を担当されたベテランの先輩と当時の結果を共有しながら、様々なアドバイスを頂くことで、次の実験アプローチにつなぐことができました。
S.A.
サポートもあるし、成功事例を共有する文化もありますよね。だから自分の仕事と直接の関わりがないものでもアドバイスしてくれる。先日は、東京の駅前だけで展開しているドラッグストアチェーンで、売上が好調な製品についての情報や展開方法を共有いただき、全国ドラッグストアチェーンへの導入が決まりました。ほかにも日常レベルの小さなことでも、情報共有がスムーズにできる風土があるので、迷うことがないです。先輩たちがつくってきた、人材を育てる土壌を感じています。
画像:ソファに座り、3人で断章している様子。
テキスト:TALK03

部門を超えた連携

H.I.
先輩たちがつくった土壌といえば、部門を超えた連携がありますよね。研究開発センターでは休憩時にイートインスペースで食事をとるのですが、ここで他部門の方との交流がはかれることを実感しています。私はOTC医薬品や化粧品を担当する部門ですが、医療用医薬品を主に研究している方が声をかけてくださったこともありました。
S.A.
それぞれの部門が専門性を持ちつつ、部門を超えて連携しますよね。私たちOTC-MRが最もつながりを持っているのは販売管理部の皆さん。取引先企業に対する発注や物流に関する業務をお願いしていますが、作業にとどまらないサポートに助けられています。たとえば通常と桁が違う個数が発注されると、間違いではないかとすぐに確認連絡をくれるんです。この体制がスムーズな業務や発注ミスの抑制にもつながり、結果として取引先企業との信頼関係構築につながります。他にはマーケティング部とも連携していて、営業シーンでも活用できるマーケティングデータの提供などバックアップをいただいています。
画像:S.A.さん、明るく笑顔でお話している様子。
K.U.
営業本部は私が所属している信頼性保証部とも連携していますよね。薬事業務課では販促用の広告やPOPの記載で違法な表記がないかをチェックし、安全管理課では営業の方を対象にした製品の成分講習をしています。
S.A.
そうですね!いつも助かってます!ありがとう!
K.U.
こちらこそ!信頼性保証部は営業部門以外にも、たくさんの部署門と連携しています。たとえば調査課では、自社医薬品を使用している医療機関を対象に、MRと連携しながら副作用に関する情報収集をしています。
H.I.
私たちは信頼性保証部の品質保証課に、検体の品質確認などでお世話になっています。それと、S.A.さんが所属する営業部門の中では学術課との接点がありますね。学術課の方が取引先企業に製品情報を発信する際のデータに関して、製品物性の評価方法を教えたり、物性データを提供したりすることで、情報共有を行っています。
K.U.
いつもありがとうございます。
S.A.
ありがとうございます!
H.I.
こちらこそ!また、基本的にはOTC開発部香粧品開発課の方が新製品の開発コンセプトの段階から声をかけてくださり、配合成分の説明など、情報を共有して下さります。
他にも製品の安全性を評価する安全性研究室や、製品の微生物限度試験を行うヘルスケア研究室、薬事申請に必要なデータを収集する分析研究室は、研究開発センター内でも関わりがあります。新製品を製造するにあたってはまず、栃木工場の製造部の方とラボスケールにおける製法を共有し、実機試作の最適条件を検討し、稼働計画書を作成します。その次に、私たちが栃木工場に赴き、実機試作に立会い、工場試作品がラボスケール品と同等かの確認を行うことで、初めて製造条件が決定します。
K.U.
部門を超えた幅広い連携は、全薬グループの強み。お客様に効きめを届けるうえで欠かせないですよね。
画像:H.I.さん、明るい笑顔でお話している様子。
テキスト:TALK04

将来のビジョン

K.U.
簡単ではありませんが、安全管理のプロフェッショナルを目指します。自社医薬品の安全性をしっかりと守っていく存在になりたいです。
H.I.
私は、いま手掛けている粘性のある洗浄剤の剤形にとどまらず、新しい剤形に挑戦したい。クリーム剤をはじめ、いろいろな剤形を試作してみたいです。
K.U.
長期的なビジョンとしては、会社の代表として海外とのやりとりを推進できるようになりたいです。海外の提携企業と自社医薬品の安全性情報を交換することも安全管理課の大切な役割なので。そのためにも英語力の向上に努めています。
H.I.
長期的な目標を持つことは大切ですよね。私は基礎研究領域にも挑戦したいです。先輩が、長年全薬グループで蓄積してきた研究技術を活かして、集大成となるような新たな天然セラミドの可能性を模索しており、自分もいつかそのような研究をしてみたい!と思っています。さらにその先に、低価格と高機能を両立させた化粧品や、SDGsの流れに即したサステナブルな原料・資材を用いた化粧品の開発も視野に入れています。原料や消費エネルギー量を抑える製法などについて学びを深め、いつか実現します。
画像:K.U.さん、明るい表情。
S.A.
私は全国でチェーン展開している取引先企業を任せてもらえるようになりたいです。そのためにまずは、いま担当している地域密着型の取引先企業の販売支援で営業の基礎を固めます。マーケットや店舗経営、製品が置かれる棚の構成、販売スタッフの先にいらっしゃるお客様に対する理解を深めることができれば、全国展開のドラッグストアチェーンを担当した際にも、戦略を統括する本社の方に根拠のあるご提案ができます。自分ならではの視点を武器に、全国に影響力を発揮できると考えています。
K.U.
お互いに頑張りましょう!
H.I.
力を合わせて、お客様に効きめを届けられるように頑張りましょう!
画像:3人、オフィスの棚の上に肘を乗せて、お話しているところ。すぐ後ろは窓際で、外には、木々とオフィスが見えている。
Top
若手社員 座談会