カミツレはヨーロッパ原産の植物で、その花を乾燥させたものを生薬として使います。解熱消炎作用があるため、古くから西洋ではかぜの時にはカミツレの入ったハーブティーを飲む習慣があります。
江戸時代前半に、オランダから蘭学と共に日本に入ってきたのが最初と言われています。ちなみに現在、医薬品原料に用いられているジャーマン種は、明治中期に渡来してきました。
「カミツレ」という和名は、“kamille”というオランダ語表記を「カミッレ」と読んだことに由来すると言われています。また一般的に馴染み深い英名の「カモミール」については、ラテン語で“果実”を表す言葉が語源の一部になっており、その名の通り、その花からはリンゴの様な甘くフルーティーな香りがします。