知っておきたいITPのこと
知っておきたいITPのこと

ITPの特徴

血小板の破壊や血小板を作る力が低下することでITPが発症します

血小板が減少する病気には、血小板の産生が減る病気と、破壊が進む病気とがあります。ITPは、血小板の破壊が進むことや、血小板を作る力が低下していることで起こる病気です。詳しい発症の原因はわかっていませんが、免疫の異常が関係していると考えられています。小児ではウイルス感染や予防接種などがきっかけとなり、発症することが知られています。

免疫は、ウイルスなどの敵を攻撃する際、「抗体」と呼ばれる武器を使います。慢性ITPでは、免疫の異常により血小板を攻撃する抗体が作られ、血小板を破壊します。その結果、血小板が減少すると考えられています。

ITPが起こる仕組み

ITPが起こる仕組み

[参考]

・難病情報センター 特発性血小板減少性紫斑病(指定難病63)

https://www.nanbyou.or.jp/entry/157)2024年11月12日アクセス

・柏木浩和, 他. 臨床血液 2023; 64: 1245-1257

(成人免疫性血小板減少性症診断参照ガイド 2023年版)

・日本小児血液・がん学会 監: 小児免疫性血小板減少症診療ガイドライン2022年版.

 診断と治療社, 2022, 1-37, 52-56p