特発性血小板減少性紫斑病(ITP)とは

ITPとは血小板が減少する病気

“とくはつせい・けっしょうばん・げんしょうせい・しはんびょう”。

難しい病名を聞いて、驚かれたかもしれません。とても長い名前なので、ここではITP(アイ・ティー・ピー)と呼びます。

ITPは、血液の成分のうち血小板と呼ばれる細胞が減少する病気で、国の難病に指定されています。“特発性”というのは、原因となる病気がない、またはわからない場合につけられます。またこの病気になると出血しやすくなり、皮膚に内出血による紫色の斑点が出るので“紫斑病”と呼ばれています。

慢性型は成人、高齢女性に多くみられます

ITPは、急性型と慢性型とに分けられます。急性型は小児に多く、感染症や予防接種のあとなどに突然起こることがあります。多くは6ヵ月以内に回復しますが、慢性型に移行する人もいます。一方慢性型は成人および高齢者、特に女性に多く、6ヵ月以上血小板の減少が続きます。最近は、12ヵ月以上持続する場合を慢性型と呼ぶこともあります。

日本国内のITP患者さんは約2万5千人で、毎年、新たに3,000人ほどが発症します。

急性ITPと慢性ITP

急性ITP 慢性ITP
起こりやすい
年齢
2~5歳 20~40歳、
60~80歳
男:女 1:1 1:2~3
起こり方 ウイルス感染や予防接種、胃腸炎などのあとに突然起こることが多い いつ起こったかはっきりしない
出血症状 強い 症状がない場合もある
経過 6ヵ月以内に治癒する 長期間続く

【参考】冨山佳昭:最新ガイドライン準拠 血液疾患 診断・治療指針.中山書店,2015,498-504p