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天疱瘡の症状と診断
粘膜や皮膚にみずぶくれやびらんがあらわれます
天疱瘡の症状としては、次のようなものがあります。
尋常性天疱瘡
- 口の中の痛みを伴うびらん
- 口の中以外の粘膜や皮膚の痛みを伴うみずぶくれ、びらん
一見正常にみえる皮膚でも、圧力をかけると表皮がはがれ、びらんを生じることが特徴です(ニコルスキー現象)。
主に粘膜に症状があらわれる「粘膜優位型」と、粘膜と皮膚に症状があらわれる「粘膜皮膚型」にわけられます。
落葉状天疱瘡
- 頭や顔面、胸、背中などの皮膚が薄くはがれたものを伴う赤い皮疹(紅斑)、みずぶくれ、びらん
ニコルスキー現象も認められますが、口の中などの粘膜に症状があらわれることはほとんどありません。
皮膚の状態や自己抗体の有無を調べます
天疱瘡を診断するためには、粘膜や皮膚に生じるみずぶくれやびらんなどの症状を確認し、水疱がどのようにできているかを確認するために皮膚の一部を採取して顕微鏡で調べる「皮膚生検」を行います。
血液検査では、自己抗体の有無や種類を調べる検査を行います。
尋常性天疱瘡の患者さんでは抗デスモグレイン3(Dsg3)抗体、または抗Dsg3抗体と抗デスモグレイン1(Dsg1)抗体、落葉状天疱瘡の患者さんでは抗Dsg1抗体がみられます。