薬草の花

ツユクサ

6月(水無月)

花の汁は友禅染に。解熱作用もある

野原や道端などに自生する一年草。ツユクサ科。花は、早朝から露を含んで咲き始め、午後にはしぼんでしまいます。

古名はツキクサといい、花の汁を染料に用いたことに由来します。水に浸すと簡単に色が抜けるので、現在も友禅染の下絵用の絵具の原料に用いられています。

生薬としては、日干しにした全草を鴨跖草(オウセキソウ)といいます。
漢方では使われていませんが、解熱、消炎、止瀉などの作用があるとされ、民間薬として、かぜや下痢止めに用いられます。

ツユクサ
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