薬草の花

セッコク

4月(卯月)

健胃、強精、強壮の高貴薬

ラン科に属し、デンドロビュームはこの一種。セッコクという名は漢名を音読みしたものです。
日本では、中部地方以南に自生する常緑多年生草本で、茎は節が多く、そこから茎を包むように葉が生じます。夏になると、葉の落ちた茎の節から短い枝を出し、白色、淡い紅色の美しい花を咲かせます。

岩の上や老木に着生することから、古くよりイワグスリ(岩薬の意)と呼ばれ、薬草として用いられました。

生薬としては、開花前の全草を日干しにしたものを煎じて、健胃、強壮に服用します。
中国では、人参(ニンジン)と並んで、強精、強壮の高貴薬とされています。

セッコク
トップへ