薬草の花

カタクリ

3月(弥生)

デンプンが豊富。昔は滋養強壮にも

糸のように細い地下茎と、その下の小さな白いふくらみ部分を乾燥させたものには、50%くらいのデンプンが含まれています。

じゃがいもやコーンが手に入りにくかった時代には、片栗粉はもっぱらこのデンプンから製造されていました。
かつては全国的に分布し、とくに万葉集のなかでは、『堅香子』(カタカコ)の名で詠まれていました。

薬用としては、根茎を滋養強壮、解毒緩和剤として、肺病、小児癇症などに使われたこともありますが、現在は山菜として食されています。

カタクリ
トップへ