薬草の花

カギカズラ

9月(長月)

血管拡張や高血圧改善に効果

常緑のつる性木本で、若い茎は四角です。本州の房総半島以南の山林や浜辺の林に自生します。6~7月ごろに葉腋の真上に花柄を出します。
葉腋には小枝が変化してできた、釣り針状に湾曲した鉤(かぎ)があり、他の植物にからみついて伸びます。

漢方では、夏から秋にかけて鉤を採取し、日干しにしたものを釣藤鉤(チョウトウコウ)と呼びます。
高血圧の人の頭痛やめまい、子どものひきつけ、疳の虫に用います。

有効成分は、リンコフィリンというアルカロイドで、血管を拡張し、高血圧を改善することがあきらかになっています。

カギカズラ
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