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活性酸素ってなに?

5活性酸素のキーワード9

【活性化】

分子の電気的なバランスが崩れ、元の状態に比べ非常に反応性が高くなってしまっている状態を指します。「ラジカル化」や「励起」などともいわれています。この状態の分子は、一刻も早くほかの物質と反応して、安定な状態になろうとします。しかし、活性酸素はほかの分子と反応することにより、より多くの物質を活性化させてしまう場合があります。

【活性酸素】

酸素ラジカルともいわれ、実際には複数の化合物を指す用語です。
活性化した酸素というと、一見からだによさそうに聞こえますが、実際にはその高い反応性のため、からだを構成する分子、とくに細胞膜を構成する脂質や、遺伝を司るDNAなどを傷つけて、さまざまな障害や老化現象を引き起こします。生物はこれらの障害から、いろいろな仕組みで体を守っていますが、年齢とともにこれらの能力は低下してしまいます。

著者注;このページでは話を簡単にするため、最も毒性が強いといわれるヒドロキシラジカルを活性酸素の代表として扱わせていただきます。

【活性酸素の発生原因】

タバコ、飲酒、排気ガス、紫外線、放射線などです。

【抗酸化酵素】

SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)などが有名です。電子が余分にくっついた状態の酸素(これも活性酸素の一種)に水素2個と電子1個を与え、速やかに過酸化水素(H2O2)にします。通常、大半の過酸化水素はカタラーゼという別の酵素によって安定化させられますが、残った過酸化水素が活性酸素に変化してしまうのです。

【DNA】

遺伝子を構成する分子。この分子の配列が生命の設計図となります。DNAが損傷を受けると、その細胞は死んでしまったり、ガンになったりすることがあります。生物の体にはDNAの損傷を修復する仕組みがありますが、すべてを修復できるわけではなく、また年齢とともにその機能は低下します。

【鉄(Fe)】

鉄などの金属分子は、活性酸素が生じる過程で非常に大きな要因になります。それならば鉄をとらなければよいかというと、そういうわけにもいきません。鉄はからだのなかで血色素(ヘモグロビン)をはじめとした数多くのタンパク質に含まれており、それぞれ非常に重要な役割を担っているのです。とらない害の方がはるかに大きいといえるでしょう。
やはり、活性酸素予防は発生源のタバコ、飲酒、排気ガス、紫外線、放射線などの害を取り除くか、ビタミンやフラボノイドを摂取して害を防ぐしかないといえます。

【細胞膜】

動物の細胞の表面を覆っている膜で、リンと結合した脂肪や、コレステロール、タンパク質などから構成されています。細胞膜が破れるとシャボン玉が壊れるようにして、細胞は死んでしまいます。

【カロチン】

植物に存在する色素で、ニンジンやトマトなどの赤い色はこのカロチンによるものです。α-カロチン、β-カロチン、リコペンなどの種類があります。植物性色素は他にクロロフィル(葉っぱの緑)やアントシアン(ブルーベリーの青)などが知られていますが、いずれもからだのなかで活性酸素の害を防ぐ作用があります。

【細胞膜】

上記のカロチン同様、植物性の色素で、カロチンやクロロフィルとは構造が異なります。植物の葉に多量に存在し、植物の種類によっていろいろな種類があります。なかでもイチョウの葉に含まれているフラボノイドは、活性酸素の除去能力が高く、また血流の改善作用などがあるためヨーロッパでは医薬品としても利用されています。

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