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不思議な生薬「甘草(リコリス)」

4世界の甘草こぼれ話

甘草(リコリス)の歴史をひもとけば、いかに人々のくらしのなかに息づいていたかがうかがえます。ここでは甘草にまつわる世界のなるほどエピソードや小話をいくつか集めてみました。ちょっとした甘草博士になれるかも!?

【最古の医学書に登場】

紀元前5世紀ごろに編集されたと考えられる『ヒポクラテス全集』に、その名前が出てきます。医学の原典といわれる書物です。

【ツタンカーメン王の墓から発掘】

エジプトのツタンカーメン王の墓の中に、宝物と一緒に大量の甘草根が発見されました。当時の用い方をみると現在の甘草製剤と似ていて、とくに咽喉の炎症、気管支の疾病、肺病、そして強壮剤として用いていたようです。

【ナポレオンも甘草をかんでいた】

家系に胃ガンの人が多いことから、ナポレオンはひどくこれを恐れ、いつも甘草をかんでいたといわれます。また、甘草を入れたガムの愛用者が多かったオランダなどでは、第2次大戦中、ドイツ軍の占領下で甘草の輸入が難しくなり、それとともに胃潰瘍の患者が急増したといわれています。

【甲州塩山の甘草屋敷】

江戸時代に、甲州で栽培されていた記録があります。現在の山梨県甲州市塩山に甘草屋敷(高野家)が存在し、県の重要文化財となっています。

【こんな場面でも】

●民間療法

甘草を単独で用いる場合の民間療法が、古文書に記載されています。
1.痔疾の痛みまたは痒みに、煎じた液で洗う
2.吐き気や嘔吐に、煎じてのむ
3.扁桃炎に、煎じてのむ
4.声がかれたときや咽頭痛にうがいするように用いる

●食品などの甘味料などに

日本が輸入する生薬のなかで、輸入量が最大といわれている甘草。薬用のほかしょう油、その他の食品の矯味料や甘味料、またタバコの風味を出すためにも使われています。

●医薬品の有効成分として

抽出したカンゾウエキスを飲みやすいボトル剤にした製品があります。

甘草(リコリス)についてもっと詳しく知りたい方は・・・

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