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不思議な生薬「甘草(リコリス)」

3多彩な薬効

甘草エキスの主成分グリチルリチンが、新型肺炎SARSに有効という記事が2003年6月に新聞で掲載され、甘草(リコリス)の抗ウイルス作用が改めて注目されました。
実は1986年にも甘草の主成分グリチルリチンは、エイズウイルス抑制に効果があることが新聞紙上で大々的に報道されていたのです。 グリチルリチンがインターフェロン誘起作用や網内系賦活作用による抗ウイルス作用を発揮することはすでに報告されていましたが、SARSにも有効との発表で、改めてグリチルリチンの抗ウイルス作用が確認されたわけです。

甘草は基本的にからだの抵抗力を高める効果があるため、さまざまな薬効を示します。主薬としてだけでなく、補助薬あるいは予防薬としての効果もあります。それらを総まとめすると、次のようになります。

【急迫症状の緩和】

肝障害の改善と細網内皮系(体内の異物処理機構)の強化により抵抗力を増し、解毒作用を促進させます。「甘草は百毒を解す」といわれるゆえんです。

【潰瘍(かいよう)抑制作用】

胃腸の粘膜を保護し、肉芽形成を促進するので、胃潰瘍などの症状を改善します。とくにストレス性潰瘍にすぐれた効きめを発揮します。

【抗アレルギー作用】

強い抗ヒスタミン・抗アレルギー作用があるので、炎症を抑え、かゆみなどをとり除きます。接触性皮膚炎、じんま疹、薬物疹などの症状に有効です。

【抗ストレス作用】

ストレスに対抗する副腎皮質ホルモンを長く体内に留める作用と全般的な抵抗力を高める働きで、ストレスからくるさまざまな症状に効果を示します。

【副作用を防ぐ】

からだの抵抗力や解毒能力を高めるため、薬の副作用を防ぐ一方、その効果を高める方向に動きます。

【かぜの防止】

せきをしずめ、たんをとり去る作用があるため、かぜ薬との併用に効果があります。

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