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不思議な生薬「甘草(リコリス)

1漢方で最もよく使われる

植物生薬「甘草(リコリス)」は、アジア・ヨーロッパに広く分布しているマメ科の植物です。歴史は古く、漢方発祥の地である中国最古の医薬書「神農本草経」に、「あらゆる薬の中心として、“国老”という名を与えられている」と記されています。国老とは、帝王の師の意味です。また「他の薬物とよく調和し、諸毒を解する」ともいわれており、漢方処方中もっともよく用いられています。
また、古代エジプトやギリシャ、ローマなどでも使われていた、という記録もあり、洋の東西を問わず、古くから親しまれてきた生薬です。
味は甘草の名前通り、独特の強い甘さがあります。このため薬用としてだけでなく、味をととのえる材料として、しょう油の味つけなどにも使われています。

薬用にするのは根茎の部分。普通は、煮たり、絞り出したりした抽出エキスを用います。甘草の薬効は、「急を和し、百毒を解す」と表現されるように、急激な痛みなどの症状を和らげ、広い解毒作用を示すところにあります。症状が激しいときに効果があるとされ、激しくない場合にはあまり効かない、といったところがあります。未知の薬効を含んだ不思議な生薬といえるでしょう。
日本にも古くから輸入され、奈良の正倉院に保存されていることが知られています。栽培されていた記録もあり、山梨県甲州市塩山には今も「甘草屋敷」が残っています。

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