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カルシウムをとろう

3不足すると骨から溶け出す!

人が歩いたり、走ったりできるのは、脳から出された「動かす」という指令が神経を通って筋肉に伝わり、その筋肉が骨を動かしているからです。これら神経・筋肉・骨のすべてに関係しているのが、それぞれの細胞内に存在するごく微量のカルシウムなのです。
もしカルシウムが不足すると、神経が興奮してイライラしたり、筋肉の収縮が関係する心臓の拍動にも影響したりと、異常を起こします。このようにカルシウムはからだにとって大事な働きをしているため、体内では細胞に栄養を送り込む血液中のカルシウム量は常に一定に保たれるようになっています。

しかし、カルシウムの摂取不足が続くと、血液中のカルシウムも当然少なくなってきます。
そうなると一大事ですから、不足しないように骨にあるカルシウムを溶かして間に合わせようとします。このとき、血液中ではカルシウムが一時骨からどっとあふれ出る現象が起こると考えられています。

このように、カルシウム摂取不足の状態なのに血液中ではあふれるという矛盾した現象を、「カルシウムパラドックス」と呼んでいます。この必要以上に溶けだしたカルシウムが問題なのです。
血液中の余分なカルシウムは、血管を取り巻いている筋肉細胞に入り込んで異常に収縮させ、血圧を上げる原因になったりします。また、コレステロールとくっついて血管の壁などに入り込んで溜まり、粥状の動脈硬化をつくってしまいます。この状態が進行すると、やがて脳卒中や心筋梗塞など、動脈硬化性疾患の原因になるといわれています。

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